畦道
大切なものとは何なのだろうか。
自分にとって重大なもの?愛するもの?それとも大きな夢?
そんなものが何かの犠牲の上に成り立つまでの価値があるのか?
大切なものが欲しくて、そして大きな結果が欲しかったからこそ為し得た決断が何ももたらしてくれないかもしれない。
まだ知りえぬ大切なものを得るために、既存の大切なものを捨てないといけないかもしれない。
後ろ向きなもう一人の自分の心が過去を愛し、現状に満足しようとした。
この一年間が畦道のようなちっぽけで何の意味もない遠回りの道でしかない可能性におびえる自分もいた。
それでも、畦道を歩かされるような一年を送ったとしても、畦道が持つ未知の可能性に賭けたいと願う自分がいる。
大切なものほど近くて遠いんだよ。
身近な存在、日常の小さな存在を大切に思うことができた今だから言える。
行く先が険しくて唖然としても、この道そのものが大切なものなんだと。
だからこそ生まれて初めて身の丈だけの幸せが手に入れたくて大きな決断を何個かしてきた。
今はどれも公表のできないちっぽけな決断だけど、きっと大きな結果をもたらしてくれると、僕は信じている。