畦道のブログ

備忘録的なアイデアをメモしてるだけのもの

残響

知らなければ苦しむこともない。


表裏がない人間は強いんだと思う。

だからこそ自分は表裏のない真っ直ぐな瞳を持った人間にいつも敬意を抱いてきた。この敬意は今でも間違っていないと思う。

しかしそこまで貫き通せる強さを持った人間なんてそうそういるものではないし、いたとしてもただの馬鹿であることに気づくのに更に3年の月日を要した。果たして自分は相手を見誤ったのであった。

騙されたのではない、裏切られたのでもない。ただ自分の愚かな値踏みと期待が、相手への敬意として押し付けた理想像を自分の中で形成されたことに強い後悔の念を抱いている。

所詮小さなコミュニティで常に自分を肯定してくれる仲間に自分の醜さを発し、外殻を強く守ることこそが普通なんだと、悔しいながらも認めざるをえない。自分が認めた人間でさえだ、自分の目が狂っていたんじゃない、周りの人間、社会の常識が認めた人間の心を小さく狭くさせてしまったんだと今は強く思う。プレッシャーがなんだ、簡単にブレて生きるのを良しとしない強さを心の狭さ展開するだなんて、自分は認めたくない。

小さいから、小さ過ぎるから人はズレて狂っても気づかずに惚けてしまうんじゃないか。大きさは全く異なる常識との衝突や自分を否定する評価との戦いだ。個を大切にしても他を無視した瞬間、世界は自己満足の産物に陥るだろう。自己満足で渦巻く他者を顧みない世界が世を席巻する時代が来てみろ、人は人でなくなる日がついに来てしまうのではなあか。