思い出を愛することはもう許されないのだろうか。
許されなかった過去を振り返ることは更に許されないのだろうか。
理解を理解で苦しめた現実に何で蓋をすればよかったのだろうか。
問いは過去にあっても答えは何処にも無い。
今、好きなのではない。今、願っているのではない。ただ、好きでいて、願っていた、あの時に。あの時に抱いた自分が自分でいられた心を愛していたかった。
大きな否定で自分自身が蓋をされようとも、好きを貫いた自分の心の輝きだけは誰にも否定しきれなかっただろうと、今でも思える。
一方通行の道は運命に開かれた扉に繋がりますか。
いや、過去を願った罪を洗う川岸に繋がります。